研究課題/領域番号 |
18K13122
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
池谷 真梨子 和洋女子大学, 家政学部, 助教 (50633129)
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研究期間 (年度) |
2019-02-01 – 2025-03-31
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キーワード | 保育所 / 1歳児 / 保護者 / 食支援 / 食具 / 連携 |
研究実績の概要 |
2021年度に実施した保育士、栄養士および保護者を対象とした質問紙調査票の解析を以下の2つの視点で実施した。 【1歳児をもつ保護者の食支援】食事づくり負担感について4つのグループに分けることができ、全て高負担、片付け負担、食事準備負担、全て低負担の特徴が得られた。そして子どもの食事準備も片付けも負担感が高い人は、育児のサポートや育て方、子どもの食事に関して悩みがあり、子どもとの食事の楽しさも低い特徴が得られた。以上より、食事づくりに負担を感じる母親それぞれに適した支援を実施していく必要があることが示された。 【保育所と家庭における食具の進め方】スプーンとフォークの使用状況について保育士と保護者に質問し、保育所と家庭で有意差が認められた。保育所では「スプーンとフォークを同時に使用し始める」48.5%、「スプーンが使えるようになったらスプーンとフォークを両方使用」26.3%、「スプーンのみ使用」22.6%、「フォークのみ使用」2.6%であった。家庭では「スプーンとフォークを同時に使用し始める」が75.8%と多かった。フォーク使用の目安について、保育士と保護者で共通していた内容は、「スプーンの使用状況」「フォークの方が食べやすい食材の場合」であった。保育士のみにみられた内容は、「手首の安定性」「クラスの進級」「普通食への移行のタイミング」「子どもの食事の状況や家庭での様子」であった。保護者のみにみられた内容は、「フォークで食材をさすことができる」「食材の大きさが大きくなる」「固形のものや長さがあるものが食べられるようになる」「料理による使い分け」であった。以上より、保育所と家庭でスプーンとフォークの使用状況に違いが示され、保育所と家庭で連携し、保育所と家庭で同様に食具食べを進めていく必要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
保育士、栄養士、保護者を対象とした質問紙調査の分析をすべて完了できず、論文投稿まで至っていないため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は最終年度であるため、質問紙調査の分析を完了し、論文投稿を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
アンケート調査協力園への結果報告が遅れているため。
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