養護教諭が「気になる」と実感する事象から推測された子どもの非認知能力の育ちとその成育・生活背景の実態解明を目的とした本研究では,小学生と中学生を対象として,非認知能力の指標として用いるgo/no-go課題により得られる結果を基に,その実態と生活習慣との関連を検討した.その結果,1)現代の子どもたちにおける非認知能力の育ちが遅れているだけでなく,その育ち様が変わってきたこと,2)子どもの非認知能力には,性,学年に加えて睡眠状況,スクリーンタイム,身体活動といった生活習慣が関連していることが明らかとなった.
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