初年度は保育経験年数別に保育場面観察時における気づきの差異があるかを視線行動パターンから検討した。その結果,保育熟達者は,保育未熟練者と比較して,短時間で視点を切り替える視線行動パターンを示した。また,保育熟練者は,情報を正確に抽出していたことが示唆された。次に,初年度の結果を踏まえ,保育者の気づきに関する認知学習プログラムを考案した。プログラムを構築するにあたり,現実場面に近い形での学びを構築するため,VRを用いて学習プログラムを考案した。その結果,保育者養成校に在籍する学生であっても,現任保育者であっても自己と他者の視点を理解することで,より,視野の広い子ども理解をすることが示唆された。
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