研究課題/領域番号 |
18K13140
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
伊藤 優 島根大学, 学術研究院教育学系, 助教 (80781054)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 危険予知トレーニング(KYT)教材 / ヒヤリハット / 危機予測・回避能力育成 |
研究実績の概要 |
本研究は、保育者養成校の学生対象に保育現場の危険状況をハザード(事故に結びつく対象)と、それによって発生するリスクに区分して捉え、危険防止のためのガイドラインの作成、及びICTを活用した保育現場において必要な危険予測・回避能力育成のための危険予知トレーニング(KYT)教材を開発・実践し、その有効性を検証することを目的とする。本研究を遂行するため、令和3年度の成果は下記の通りである。 1)保育施設が外部機関である中学校と連携する際,危険を防止し実りある活動とするため,保育者を対象に、幼児とのふれあい体験前の事前指導として中学校に望むこと、ふれあい体験当日の保育者による生徒への留意事項について全国の幼稚園・保育所に対して実施した質問紙調査のデータを分析した。その結果、保育者が中学校での事前指導において望む内容で最も多かったのは【子どもや保育に関する知識・技能】であった。子どもの発達段階や特性・病気等子どもに関わることだけではなく、地域のことや保育者の仕事内容など子どもと関わる人や取り巻く環境も含めて事前に指導してもらいたいと考えていることが示された。多くの保育者が【園児との関わり方に注意する】ことを当日中学生に伝えていることから、事故防止のため、最重要視していることが示唆された。 2)これまでの研究結果を元に、保育者養成校の学生対象に保育現場の危険状況をハザード(事故に結びつく対象)と、それによって発生するリスクに区分して捉えたICTを活用した保育現場において必要な危険予測・回避能力育成のための危険予知トレーニング(KYT)教材の開発を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度末にICT教材を作成する予定であったが、コロナウイルス感染拡大のため、幼稚園や保育所への訪問が困難となり、必要画像・動画を収集することができず、教材の開発が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
1)これまでの成果をもとに、保育者養成校学生を対象とした危険防止のためのガイドラインやKYT教材を作成する 2)KYT教材をもとに授業を行い、実施前と実施後の学生の変化を調査する。 3)これまでの成果を引き続き国内外に発表・論文化していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和3年度にICT教材を作成する予定であったが、コロナウイルス感染拡大のため、幼稚園や保育所への訪問が困難となり、必要画像・動画を収集することができなかった。本年度ICT教材を作成するにあたって、機材等をそろえたい。
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