本研究では,地域子育て支援拠点事業の予防的役割を明確にし,養育者が必要に応じて援助を求める可能性が高まるようなペアレンティングプログラムの開発を目的とした。調査の結果,3因子29項目が得られ,地域子育て支援拠点事業への継続的な利用を促すためには,これらを意識的に取り入れることが必要であると示唆された。最終年度には,本研究の結果をもとに,支援従事者向けチェックリストを作成し,普及を図った。また,既存のペアレンティングプログラムの実施による援助要請行動の変化について検討すると同時に,実践家へのインタビュー研究により課題の整理を行い,子育て支援プログラムを開発する際の留意事項について明らかにした。
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