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2019 年度 実施状況報告書

ものづくり教育における教示方法の違いが及ぼす学習効果の脳科学的検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K13144
研究機関茨城大学

研究代表者

臼坂 高司  茨城大学, 教育学部, 准教授 (30610688)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード技術教育 / NIRS / 認知神経科学 / 技能 / 教示 / Neuroeducation
研究実績の概要

本研究課題では,認知神経科学に基づき,ものづくり学習において教示方法の違いが及ぼす学習効果を検証することを目的としている。
令和元年度は,以下に示す2つの検証を行った。
①情動を伴う教示方法に関する調査
ものづくり初学者を調査協力者として,情動を伴う教示方法によって記憶の保持がどのように変化するかを調査した。具体的には,技術に関する専門的な授業を受けていない学生を実験群(情動を伴う教示を与える群)と統制群(情動を伴う教示を与えない群)に分けて実験を行い,理解度テストと想起調査を実施した。本研究により,中学校技術科のものづくり学習を指導する際に役立つ示唆を得ることができた。なお,アメリカで開催された国際学会(E-Learn: World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Healthcare, and Higher Education)において,本研究成果を発表した。
②失敗認識の有無が及ぼす学習効果の認知神経科学的検証
失敗認識の有無がのこぎり引きに及ぼす影響を,認知神経科学的アプローチにより検証した。具体的には,失敗を認識する群としない群に分け,両群の切断成績(切断時間と切断角度)と切断中の脳血流量を計測した。脳活動の評価には光イメージング脳機能測定装置を使用して,のこぎり引き作業の課題前及び課題中の脳血流を測定し,相対的な変化を評価した。切断成績と脳血流量の両面から,失敗認識の違いによる学習効果を確認することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた調査を実施できたため。

今後の研究の推進方策

研究成果をまとめ,論文として発表していく予定である。また,必要に応じて追加実験を行う。

次年度使用額が生じた理由

令和元年度は予定より経費を節約できたため,成果発表等に必要な経費として次年度に繰り越した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Emotional Teaching Strategies in Japanese Technology Education2019

    • 著者名/発表者名
      Sakaba, R. & Usuzaka, T.
    • 雑誌名

      Proceedings of E-Learn: World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Healthcare, and Higher Education

      巻: - ページ: 108-113

    • 査読あり
  • [学会発表] Emotional Teaching Strategies in Japanese Technology Education2019

    • 著者名/発表者名
      Sakaba, R. & Usuzaka, T.
    • 学会等名
      E-Learn: World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Healthcare, and Higher Education
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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