研究課題/領域番号 |
18K13145
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
箕輪 佳奈恵 筑波大学, 芸術系, 特任助教 (60784915)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | イスラム / 美術教育 / 多文化 / 欧州 / フィールドワーク / 教育人類学 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、多地域でのフィールドワークを通して収集した「美術教育を通したイスラムの実践」事例を、イスラムの教義と対応させて構造化することに よってイスラム文化に即した美術教育の基礎理論を生成するとともに、それらを横断的に比較して、イスラムと美術教育との関係性をめぐる地域性を明らかにすることである。当初、複数国・地域における広範囲での調査を行う方針であったが、対象地域をある程度しぼり、個々の事例についての地域研究として深める方向性を検討しはじめた。 本年度は、前年度までに研究協力体制を整えたユニバーシティ・カレッジ・ロンドン University College London、教育学研究所 Institute of Education(英国)の支援を受けて、ロンドン郊外の中学校においてフィールドワークを年度内に2度実施する予定であったが、コロナ禍により中止することになった。また、2020年7月にスペインにおいて開催予定であった国際美術教育学会(InSEA)ヨーロッパ大会に参加する計画を立てていたが、同様の理由により2021年度に延期されたため、渡航を中止した。 以上のように、海外への渡航が叶わず新たな研究データの収集が出来なかったため、これまでに得たデータと、口頭発表を続ける中でまとめた研究・調査成果をもとに、学術誌論文の執筆を進めた。これらは次年度(2021年度)中の掲載を目指したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定していた海外でのフィールドワークと研究発表がコロナ禍により全て中止されたため。
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今後の研究の推進方策 |
海外渡航を前提としたフィールドワーク以外の研究方法、例えばオンライン授業への訪問やオンライン・インタビューなど、インターネットを活用した調査を検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により全ての海外渡航を中止したため、その旅費分として差額が生じた。今後海外渡航が可能になれば、その費用として使用する。
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