研究課題/領域番号 |
18K13145
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
箕輪 佳奈恵 筑波大学, 芸術系, 特任助教 (60784915)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 美術教育 / イスラム / フィールドワーク / 多文化 / 欧州 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、多地域でのフィールドワークを通して収集した「美術教育を通したイスラムの実践」事例を、イスラムの教義と対応させて構造化することに よってイスラム文化に即した美術教育の基礎理論を生成するとともに、それらを横断的に比較して、イスラムと美術教育との関係性をめぐる地域性を明らかにすることである。研究開始当初の計画を修正して、調査対象地を絞り、多文化圏であるイギリスにおいて地域横断的に調査を行う方向で進めることを予定している。 今年度は、共同研究先であるユニバーシティ・カレッジ・ロンドン University College London・教育学研究所 Institute of Education(イギリス)の研究協力を得て、前年度叶わなかったロンドン市内の学校におけるフィールドワークを年度内に実施する予定であったが、引き続きコロナ禍のため渡航の見通しが立たず、中止することとなった。 本研究は海外でのフィールドワークを基盤とする研究であり、海外渡航が可能にならない限りは新たな研究データの収集が出来ないため、先行研究の収集、これまでに得たデータの分析やそれをもとにした論文執筆など、国内で出来る範囲で研究を進めている。具体的な成果としては、モルディブにおける美術教育とイスラムとの関連について論じた章が掲載された共著を出版することが出来た。 調査協力者や関係者との情報交換を引き続き行いながら、渡航が可能になった際には速やかに調査を再開したい考えである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
予定していた海外でのフィールドワークと研究発表がコロナ禍により全て中止されたため。
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今後の研究の推進方策 |
オンラインフォームを活用したアンケートやZoomを介したインタビューなど、インターネットを活用した調査を検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により全ての海外渡航を中止したため、その旅費分として差額が生じた。今後海外渡航が可能になれば、その費用として使用する。
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