研究課題/領域番号 |
18K13148
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大嶌 竜午 千葉大学, 教育学部, 助教 (40700414)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 実験活動 / 妥当性 / 信頼性 / 評価能力 / 判断能力 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,生徒が実験計画を立案する際に,自らの実験方法の妥当性及び信頼性をどのように評価・判断するのか明らかにすることである。本研究の成果は,生徒が実験活動の見通しも持てないまま,教師に与えられた実験手順に従うだけとなっている実験活動の指導の現状を改善することに寄与することが期待される。 第2年度目には,第一に,これまでフィリピンで実施した調査結果について,日本での調査結果と比較することで分析した。その結果から示唆されることは以下の通りである。1:フィリピンの生徒も,自分なりの判断の下に実験方法を提案することができること,2:ただし,日本の生徒の方が妥当性や信頼性の高い実験方法を提案することができたこと,3:実験方法の正当化における理由が妥当性に欠けること,4:日本の生徒は,フィリピンの生徒に比べて,実験課題を解釈して,自分なりにアレンジして実験方法を計画できること。 第二に,前年度にインドネシアで実施された調査の結果について,現地共同研究者とともに,分析を行った。特に,自由記述のコード化に時間を要したものの,日本,フィリピン,タイでの調査結果と比較可能な型式に整えることができた。 第三に,日本の中学校にて,実態調査を実施し,その結果について分析を進めている。現段階で結果から示唆できることは,下記の通りである。1:生徒は実験活動の各プロセスにおいて,妥当性を検討する際の基準が一貫していないこと,2:変数の連続性について正しく判断できているものの,その取り扱いは不十分であること。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの蔓延により,タイの調査結果の分析,及び日本での新たな調査計画が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
少しずつでも,タイでの調査結果の分析を進め,日本,フィリピン,インドネシアの結果と合わせて,比較研究できるように進める。それが難しい場合,国内での調査結果のみに焦点を当てて,先行研究の知見から考察を深める。
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次年度使用額が生じた理由 |
タイでの調査結果の分析のため,謝金として残していたが,3月までに実施することができなかったため。その代わり,本年度実施する予定である。
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