研究課題/領域番号 |
18K13150
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
春原 光宏 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (00637697)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | アンケート調査 |
研究実績の概要 |
本研究では、(1)大学生診療に携わる精神科を含む医師・保健士・栄養士などによるエキスパートオピニオン及び過去文献のシステマティックレビューからの抽出、妥当性の検討を経て青年期の基本的医療関連知識評価尺度の開発および教育を意図した小冊子を作成する。(2)この青年期の基本的医療知識とヘルスリテラシーの実態調査を行い、双方の関連性を検討する。(3)調査対象集団の継続的観察を行い、小冊子による教育効果について前向き介入試験を行う。そのために、今年度は下記のような計画を立てていた。 2018(平成30)年度:①青年期の基本的医療関連知識評価尺度(Medicine-Associated Knowledge Evaluation Scale for Adolesce nce; MAKES-A)項目の抽出、②MAKES-Aパイロット版の作成 ①青年期に知っておいてほしい基本的医療関連知識について、過去の文献のシステマティックレビューを行う。また、医師・看護師・保健師・栄養士らによる座談会を2回開催し、エキスパートオピニオンを抽出する。これら30-50項目前後の質問紙表を作成する。 ②この質問紙表を少数の大学生に実際に行ってもらい、調査時間を確認するとともに、語彙・表現をわかりやすく変更し、MAKES-Aパイロット版を作成する
本年度は、時間を要したが、次年度以降のWebベースのアンケート調査のシステム確立を終了した。また、大学生ボランティアを募り、300人強のボランティア希望者のリストの作成が終了した。パイロットスタディとして、他の研究でどの程度の報酬でどの程度の回収率かを検討し、回答時間が15分程度の問題に対して200円のアマゾンギフト券の報酬をつけたところ、350人程度から有効回答が得られた。これらは、今後の研究の基本となるものであるため、時間が予想以上にかかってしまったものの、適切なシステムを確立できたことで今後の研究における障壁の一つがなくなったと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
次年度以降のWebベースのアンケート調査のシステム確立に時間を要してしまったことや、学会の幹事校となったことなどによりスタッフが忙しく、座談会の設定が困難となったことなどにより、遅れての対応となっている。しかしながら、懸案であったボランティア希望者を募ることができたと考えられたため、今後の進捗については遅れる懸念が減少している。 また、パイロットスタディとして、他の研究でどの程度の報酬でどの程度の回収率かを検討し、回答時間が15分程度の問題に対して200円のアマゾンギフト券の報酬をつけたところ、350人程度から有効回答が得られた。これらは、今後の研究の基本となるものであるため、時間が予想以上にかかってしまったものの、適切なシステムを確立できたことで今後の研究における障壁の一つがなくなったと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
平成31年度に速やかに昨年の遅延分を解消し、当初計画への回帰を目指す方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度予定していた座談会や大学生対象のWebアンケートの事前調査が遅れているため、予算執行が次年度になってしまうため。
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