研究課題/領域番号 |
18K13153
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
范 文玲 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (70780039)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 魯迅 / 「故郷」 / 国語科 |
研究実績の概要 |
3年度目である本年度は、世界規模の新型コロナウィルス感染症の影響により、本研究の核である実地調査の実施が叶わず、研究は事実上停滞状態であったと言わざるを得ないが、そのような状況の中で、下記の研究を行った。 1、初年度・2年度目に続き、「故郷」および「故郷」の授業や国語科教育に関する文献の収集を行い、読み込みを行った。 2、本研究に関する情報収集および国語科教育に関する知見の獲得や最新の動向を把握するため、8月29日(土)に行われた第138回全国大学国語教育学会春期大会(オンライン)、および10月31日(土)~11月1日(日)に行われた第139回全国大学国語教育学会秋期大会(オンライン)に参加した。また、12月18日(金)に行われた川崎国語同好会(オンライン)で、2年度目10月に調査を行った公立中学校での「故郷」の授業に関する発表を視聴し、議論に参加した。2月27日(土)に行われた東京学芸大学国語教育学会大会にも参加し、国語科教育に関する知見を得た。 3、初年度および2年度目に行った日本の中学校6校および中国の中学校4校における調査データの整理を開始し、分析・考察に取り掛かれるよう、準備を進めた。 本研究は4年計画であり、次年度が最終年度であるが、未だ収束が見えない新型コロナウィルス感染症の影響により、これ以上の実地調査は見込めない可能性が高い。そのため、今後はこれまでに行った実地調査のデータのみで分析・考察を行っていくこともやむを得ないと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の3年目である今年度は、2年目に続き、日本と中国の中学校において実地調査を行う計画であったが、世界規模の新型コロナウィルス感染症の影響により、海外への渡航ができず、また、国内においても出張や学校現場への入り込みによる実地調査の依頼は難しかったため、「故郷」の授業の実地調査は1校も実施が叶わなかった。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である4年目も、新型コロナウィルス感染症の影響により、海外渡航および国内での実地調査が行えない可能性が高いため、ひとまずこれまでの実地調査で得たデータのみで分析・考察を進める。また、ある程度考察が進んだ時点で、初年度に予定していたリサーチ会社への委託によるオンライン調査を行う。場合によっては、研究期間を延長し、実地調査の機会を探る。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の影響により実地調査が行えず、それにかかる旅費が生じなかったため。また、初年度に実施予定であったリサーチ会社への委託によるオンライン調査を行わなかったため。当該オンライン調査は最終年度に実施する予定とする。
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