研究課題/領域番号 |
18K13153
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
范 文玲 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (70780039)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 魯迅 / 「故郷」 / 国語科 / 中国近代文学 |
研究実績の概要 |
本来最終年度である本年度も、世界規模の新型コロナウィルス感染症の影響により、本研究の核である中国および日本国内での実地調査の実施が叶わず、研究は停滞状態であった。そのような状況の中で出来る研究は限られており、今年度も研究実績は下記の内容にとどまった。 1、初年度・2年度目・3年度目に続き、「故郷」および「故郷」の授業や国語科教育に関する文献の収集を行い、読み込みを行った。 2、本研究に関する情報収集および国語科教育に関する知見の獲得や最新の動向を把握するため、5月29日(土)・30日(日)に行われた第140回全国大学国語教育学会 春期大会(オンライン)に参加した。また、3月5日(土)に行われた東京学芸大学国語教育学会大会(オンライン)にも参加し、国語科教育に関する知見を得た。 3、前年度に引き続き、初年度および2年度目に行った日本の中学校6校および中国の中学校4校における調査データの整理を行い、理を開始し、分析・考察に取り掛かるための準備を進めた。 本研究は4年計画であり、今年度が最終年度であったが、中国への渡航は未だ見込めず、また、日本国内の中学校での実地調査の実施も大変厳しい状況であった。本研究の期間を1年延長することとしたが、現時点では今年度も中国への渡航は厳しい状況であると思われる。渡航が可能になるまで待つか、これまでに行った実地調査のデータのみで分析・考察を行っていくか、どちらのほうがより適当か検討する必要もあると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本来最終年度(4年目)である今年度も、昨年度に続き、新型コロナウィルス感染症の影響により中国への渡航ができず、また、国内においても出張や学校現場への入り込みによる実地調査の依頼は難しかったため、「故郷」の授業の実地調査は1校も実施が叶わず、実質3年目の計画が実行できていない状態である。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を延長し、ひとまずこれまでの実地調査で得たデータのみで分析・考察を進めると同時に、実地調査の機会を探る。初年度に予定していたリサーチ会社への委託によるオンライン調査は最終年度に行う予定である。また、渡航が可能になるまで研究期間を延長するか、それともこれまでに行った実地調査のデータのみで分析・考察を行っていくか、どちらのほうがより適当かも検討する必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の影響により実地調査が行えず、それにかかる旅費が生じなかったため。また、初年度に実施予定であったリサーチ会社への委託によるオンライン調査を行わなかったため。当該オンライン調査は最終年度に実施する予定とする。
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