研究課題/領域番号 |
18K13174
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東都大学 (2022) 立正大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
井 陽介 東都大学, 管理栄養学部, 講師 (40750774)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 生徒指導 / ゼロ・トレランス |
研究成果の概要 |
本研究では、ゼロ・トレランスの生徒指導の有効性と課題を検証することを目的とした。教師への調査結果では、ゼロ・トレランスの生徒指導を肯定的に捉えていることが示された。特に、教師は「指導基準を統一」して生徒指導できること及び問題行動が減少していることに有効性を認識していた。生徒への調査結果では、生徒は「学校環境の好転」等を理由にゼロ・トレランスの生徒指導を肯定的に受け止めていたことが示された。 しかし、教師は「教師の指導の統一」、生徒は「不平等な指導」等に課題を認識していることも明らかとなった。これらの課題を改善していくことは、ゼロ・トレランスの生徒指導では必要であることも示唆された。
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自由記述の分野 |
教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで日本におけるゼロト・レランス導入校への調査は非常に少なかったことから、日本で実践されているゼロ・トレランスの生徒指導の有効性や課題は必ずしも明確にはされてはこなかった経緯がある。本研究では、ゼロ・トレランス導入校の教師及び生徒に対して質問紙調査を実施し、その調査結果からゼロ・トレランスの有効性や課題を検討した。 本研究では、日本特有のゼロ・トレランスの有効性や課題をある程度表出できたと考えられる。また、調査協力校には調査結果をフィードバックし、学校によっては研修等で調査結果を参考にしていただいたこともゼロ・トレランスの生徒指導をより良く構築するためには一定の意義があったと考える。
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