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2020 年度 実施状況報告書

子どもの音楽学習における替えうたの創出・共有とその意味について

研究課題

研究課題/領域番号 18K13178
研究機関埼玉大学

研究代表者

森 薫  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (90624859)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード教科教育 / わらべうた / 替えうた / 音楽学習 / 音楽科教育
研究実績の概要

2020年度の研究成果は、主に以下の2点である。
2020年5月に、the Symposium on Eudaimonia and Music Learning(予定ではニュージャージで開催のはずであったが、コロナ禍のためオンライン開催)において、"Warabe-utas in Music Education -- Study on Children's Eudaimonia and Teachers' Contribution"の題目で発表を行った。ここでは、小学校の授業観察を通じて採集された替えうたの分析結果について発表するとともに、世界各国で替えうたが子どもたちにどのようにうたわれているかについて、諸外国の研究者と情報交換を行うことができた。これについては現在論文にまとめているところであり、年内に学会誌に投稿する予定である。
また、2021年2月には、武庫川女子大学生活美学研究所主催の研究会「音楽がつむぐ場とは何か ―即興的な音楽づくりにおける身体性― 」「同左 ―教育とセラピーのあわいを見つめて―」に講演者として登壇し(こちらもオンライン開催である)、子どもたちが替えうたをつくりうたう際の身体の動きや、替えうたが音楽学習をどのように支えているのかについての考察について報告した。ここでは、音楽療法士・音楽心理学を専門とする研究者とのとのディスカッションを行い、子どもたちにとって即興的に音楽をつくりだすことにどのような意味があるのかについて、多角的な検討をおこなうことができた。この講演については、抄録にまとめたものが、2021年度内に発行される予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2020年度は、計画では子どもの替えうた創出の意味と機能を踏まえた音楽科授業構成の方法について検討する予定であった。しかしながら、授業観察や研究授業の実施が、コロナ禍により不可能となってしまった。また、研究代表者が2020年4月に大学を移籍したために、研究環境・教育環境の大幅な変化があり、それに伴って研究が遅れてしまっている。

今後の研究の推進方策

2021年度に入り、徐々に授業観察調査を再開し、データの収集に取り組むことができている。新型コロナウィルスの感染拡大状況に最大限の配慮をしつつ、調査を続け、分析と論文執筆を進めることで、研究の進捗を上げたい。最終的には当初予定していた内容での研究を完遂させたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルスの感染拡大によって当初予定していた旅費・交通費が発生しなかったため、次年度使用額が発生している。2021年度に、調査・研究のために使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 身体性の復権へ―作曲の実践としてのハルモニア論を踏まえて―2020

    • 著者名/発表者名
      森 薫
    • 雑誌名

      近代教育フォーラム

      巻: 29 ページ: 110-116

  • [学会発表] Warabe-utas in Music Education --Study on Children’s Eudaimonia and Teachers’ Contribution2020

    • 著者名/発表者名
      Kaoru MORI
    • 学会等名
      Symposium on Eudaimonia and Music Learning May 22-23 2020
    • 国際学会
  • [図書] 学びがグーンと充実する! 小学校音楽 授業プラン&ワークシート 中学年2020

    • 著者名/発表者名
      津田正之・酒井美恵子編著
    • 総ページ数
      103
    • 出版者
      明治図書

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公開日: 2021-12-27  

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