研究課題/領域番号 |
18K13183
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
一色 玲子 島根大学, 教育学部, 客員研究員 (30582241)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 製作学習 / パフォーマンス評価 / 資質・能力 / 評価基準 / 家庭科 |
研究実績の概要 |
本研究の主な研究課題は,1.家庭科製作学習で育成する資質・能力および評価項目の調査,2.パフォーマンス評価を取り入れた製作学習の授業実践の視察調査,3.パフォーマンス評価を取り入れた製作学習の授業モデルの開発,の3点である。本年度は研究課題1について以下の調査,検討を行った。 1)製作学習における資質・能力および評価基準の検討 日本および他国の家庭科製作学習を通して育成する資質・能力について,現行のナショナルカリキュラムおよび先行研究を元に動向を調査した。北欧諸国では,ナショナルカリキュラムレベルで資質・能力に対応した評価基準(ルーブリック)が示されており,本研究が目指す授業モデルの評価基準の作成に有用な示唆を与えた。また,日本の中学校家庭科の衣生活学習を対象としたパフォーマンス評価の授業実践についてまとめた内容を,2019年8月に開催されるアジア地区家政学会(浙江省杭州)において発表する予定である。 2)資質・能力および評価方法に関する海外視察 本年度は,家庭科のカリキュラム内容が日本と同様に包括的であるアイルランドを対象に視察を行った。9月にアイルランドの中学校の家庭科授業および教員養成を行っているセントアンジェラス大学の家庭科教育法の講義を視察した。授業視察では,授業構成と評価の関連に着目して視察を行った。講義では教育評価に関する理論的な指導の実際や形成的評価の重要性について知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究課題1について,本年度は,日本および他国の家庭科製作学習を通して育成する資質・能力の調査,検討を重点的に実施した。そのため,計画では,本年度実施予定であった日本の中学校家庭科教諭を対象にした題材および評価基準の聞き取り調査を実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度,実施予定であった日本の中学校家庭科教諭を対象にした聞き取り調査が実施できなかったため次年度使用が生じた。また,その調査に際して,より成果をあげるために協力者の視察同行を計画している。そのため,その旅費を捻出する必要があることから,次年度に繰り越した。次年度繰越金については,上記の内容で使用予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査に際して協力者の視察旅費等を必要とするため,次年度に繰り越した。
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