研究課題/領域番号 |
18K13192
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
川上 ちひろ 岐阜大学, 医学部, 助教 (50610440)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 対応がむつかしい学習者 / 支援方法 |
研究実績の概要 |
研究初年度目、2年度目に収集したインタビューデータ(おもに卒前の学生)をまとめ分析し、対応が難しい学習者の傾向と、支援体制の構築の概要をまとめた。 対応が難しい学習者の具体的な例としては、何らかの障害や病気がある、周囲の人々とコミュニケーションがとれない、周囲との人間関係の構築がむつかしい、などであった。学習者が躓くきっかけとなるのが、学力、服装などの身だしなみ、意欲などが、(教員から見た)基準にしていないことが挙げられた。そしてそれらの結果として、学習者に何らかのトラブルが生じる、単位が取得できない(留年する)、不登校になる、などが現れることとなり、教職員が気が付くことになる。 学習者が大学生活上でつながっているものとして、授業担当教員、担当以外の教員、クラスメイトの学生、大学など施設の心理等の相談員、実習先の施設のスタッフ、学外の支援機関、保護者などが想定される。これらは、学習者の支援資源ともなりえるものと考えられる。教職員が学習者に対して支援できることとして、学習者の自己決定の支援、コミュニケーションの支援、学習支援、生活や就学の支援などが考えられる。 今回様々な専門領域の教員にインタビューを行ったため、領域による特性が見られ、また施設による違いもあるため、ひとくくりにすることはむつかしいかもしれないが、これらの情報から、教職員が利用できるe-learningの教材の開発につなげたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度は新型コロナウイルス感染症の流行により、対面でのワークショップなどが実施が中止になるなど、計画が順調に進んだとはいいがたいものであった。対面でのワークショップの参加者に、e-learningの教材のフィードバックをもらい修正などする予定であったが、ワークショップの機会がなく、計画通りに実施ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、収集したインタビューデータをもとに、学習者が利用できるe-learningの教材を早急に開発し、広く利用してもらうよう告知をしていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症により、3年度目の計画が予定通り遂行されなかったため、次年度に持ち越した。
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