研究課題/領域番号 |
18K13192
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
川上 ちひろ 岐阜大学, 医学部, 助教 (50610440)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 学習支援 / 技術演習 / 心理学 / 学習環境 / 発達障害 / 記憶の構造 / メンタルヘルス / 学習困難 |
研究実績の概要 |
(1)ワークショップの実施:2021年5月22日に、医療系大学の教員と事務職員を対象としたワークショップ「学生に寄り添う支援とは~メンタルヘルスに着目して~」を実施した。 (2)論文の執筆:医学教育誌53巻1号(2022年2月発行)において、特集名「医療者教育における多面的・多角的な学習者支援を考える」として、6本の論文を作成した。その1:困難な状況にある学習者へのアプローチを再考する(西城卓也、堀田亮、藤江里衣子、下井俊典、清水郁夫、川上ちひろ)、その2:「勉強がうまく進まない、試験に合格できない医療系学生」の理解と支援(藤江里衣子、川上ちひろ、堀田亮、西城卓也)、その3:「臨床実習においてコミュニケーションがうまくできない医療系学生」の理解と支援(堀田亮、川上ちひろ、藤江里衣子、西城卓也)、その4:「臨床現場で業務がうまくこなせない新人医療者」の理解と支援(川上ちひろ、堀田亮、藤江里衣子、西城卓也)、その5:「座学はできるのに実技は苦手」は、なぜ起きるのか(下井俊典、川上ちひろ、西城卓也)、その6:学習に影響する外在的な問題〜医療安全教育を例に〜(清水郁夫、川上ちひろ)である。 (3)論文の執筆者による、オンラインセミナー(ウェビナー)の実施:2022年3月18日に実施した。司会・全体統括を川上ちひろ・西城卓也とし、「学習環境や教育者が学習者に与える影響は?」(清水郁夫)、「学習意欲がわかないのです…」(堀田亮)、「勉強してもテストに合格できないんです」(藤江里衣子)、「手先が不器用で技術演習で苦労します」(下井俊典)に登壇しいぇもらった。それぞれ15分程度のミニレクチャーを行ってもらい、その後司会者と質疑応答を行うことを繰り返した。 これまでに収集したデータをもとにして、ワークショップや論文化などに結びつけることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響により、対面によるワークショップやセミナーの開催が大幅に遅れていた。しかしオンラインでのワークショップやセミナーの実施が可能になり、徐々にイベントの実施ができてきている。そのため最終年度に向けて再調整したい。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに収集したインタビューデータや、2021年度に行ったワークショップやセミナーをもとに、教育者が気軽に学べるe-learning教材を作成していきたいと考えている。 まずはインタビューデータを十分に分析したうえで、対応が難しい学習者の傾向やその対策を検討したい。そしてワークショップやセミナーに参加してくださった人の反応から、ある程度のニーズを検討し、e-learning教材を作成したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究期間を延期したため、次年度に繰り越した。具体的な使用目的としては、論文執筆(掲載)、e-learning教材作成などである。
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