研究実績の概要 |
本研究の目的は、短期大学生を主たる対象とした教育経験やその成果を測定する全国調査である「短期大学生調査」を用い、効果的・効率的・持続可能な自律的教育改善活動へと結びつけるためのガイドラインの開発である。そのため、短期大学生調査を実際に活用する短期大学と、学生調査研究において多くの先駆的事例を有するアメリカのコミュニティーカレッジ団体へ訪問調査を行い、調査結果の教育改善への活用事例等を探索した。加えて、これまで実施してきた短期大学生調査の結果を分析し、質的・量的研究アプローチに基づき教育改善に資するガイドラインを開発するに至った。本研究の最終年度では、これらの成果について、日本保育学会における自主シンポジウムの中で「保育者養成課程の評価における大規模学生調査の活用可能性を考える ―短期大学生調査の結果から―」として、筆者に加え、短期大学生調査の実施をする大学・短期大学基準協会の研究員、短期大学生調査に関わる研究者、短期大学関係者、幼児教育の教員らでガイドラインについて議論を行った。また、一つの短期大学を事例として、短期大学生調査を用いたガイドラインの活用可能性を検討した論稿(山崎,2020)や、海外のオープンアクセスジャーナルにおいて、「Development of an evidence-based guideline for improving self-assessment in Japanese junior colleges」(Shinichi, 2020)の執筆を行うなど、国内がにも研究成果を発信してきた。
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