多国間(日本・韓国・オランダ・タイ)の比較分析と批判的検討を通して、それぞれの地域や国、大学が抱える問題のなかでどのような共通の課題があり、また違いが何から生まれてくるのかを検討し、日本の高等教育政策を比較の視点から見る視座を提供した。また、グローバル市民育成機関としての高等教育の「国際化」を、グローバルなレベルでの大学間競争や地域内留学生移動の活性化、地域的教育政策、アカデミックな分野での英語の覇権や教授媒介言語の英語化など、ナショナルな要因だけでなく、グローバルな要因や地域的(リージョナル)な影響、西洋英語圏を中心としたアカデミックパラダイムからの視点から議論をおこなった。
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