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2020 年度 実績報告書

大学生の経験学習と人生の見通しの形成の関係構造についての理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K13198
研究機関立命館大学

研究代表者

河井 亨  立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20706626)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード大学生の学びと成長 / 成長理論 / 経験学習 / アイデンティティ形成
研究実績の概要

本研究の目的は、大学生の〈経験学習〉と〈人生の見通しの形成〉との関係構造を解明することにある。2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、理論研究に注力した。
理論研究として、人生の見通しの形成の基礎にして経験学習プロセスとも結びつくアイデンティティ形成についての研究を進めた。研究成果として、ジェームズ・E・コテ、チャールズ・G・レヴィン著『若者のアイデンティティ形成―学校から仕事へのトランジションを切り抜ける』を翻訳出版した。同書は、アイデンティティ形成というテーマにおいて、社会学と心理学の知見を総合した研究書である。現代を個人化するアイデンティティ形成の時代と把握し、その中で人生の目的と展望を築くこと、さらにその展望に向けて行動を起こすことの意義を明らかにした研究である。同書の訳者解説では、同書の特長として、理論研究と実証研究と実践的な議論を繋ぐことの意義を強調した。
A Theoretical Framework on Reflection in Service Learning: Deepening Reflection through Identity Developmentという理論研究を公刊した。Service Learning, Educational Innovation and Social Transformationというテーマの特集のもと、リフレクション深化プロセスの理論枠組みを構築している。サービス・ラーニング、大学生の成長理論、教師教育、対話的自己論にわたるリフレクション理論とアイデンティティ形成理論を結合することで、リフレクション深化の過程におけるラーニング・ブリッジングがエージェンシー発揮の契機でもあること、それらが人生目的の構築とアイデンティティ形成にとっても重要なプロセスであることが理論的に接続して提示された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] A Theoretical Framework on Reflection in Service Learning: Deepening Reflection Through Identity Development2021

    • 著者名/発表者名
      Kawai Toru
    • 雑誌名

      Frontiers in Education

      巻: 5 ページ: 275

    • DOI

      10.3389/feduc.2020.604997

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] ロールモデルとキャリア発達・アイデンティティ形成の関係についての縦断的検討2021

    • 著者名/発表者名
      溝口侑・酒井淳平・河井亨
    • 学会等名
      日本教育工学会 2021年度春季大会
  • [学会発表] 「体験の言語化」実践におけるオンラインの課題と可能性2021

    • 著者名/発表者名
      兵藤智佳・岩井雪乃・平山雄大・二文字屋脩・和栗百恵・佐野香織・河井 亨
    • 学会等名
      第27回大学教育研究フォーラム
  • [図書] 身の回りの社会から考える わたしと公共ワークブック2021

    • 著者名/発表者名
      村上紗央里・新川達郎・木村充・河井亨
    • 総ページ数
      14
    • 出版者
      「わたしと公共」教育・研究プロジェクト
  • [図書] 若者のアイデンティティ形成-学校から仕事へのトランジションを切り抜ける2020

    • 著者名/発表者名
      ジェームズ・E・コテ、チャールズ・G・レヴィン、河井 亨、溝上 慎一
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      東信堂
    • ISBN
      978-4-7989-1642-2
  • [図書] 訳者解説:学校から仕事・社会へのトランジションにおける若者のアイデンティティ形成ー理論・実証研究・実践的な議論を繋ぐことの意義2020

    • 著者名/発表者名
      河井亨
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      東信堂
    • ISBN
      978-4-7989-1642-2

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公開日: 2021-12-27  

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