研究課題/領域番号 |
18K13202
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
黄 文哲 三重大学, 地域人材教育開発機構, 講師 (50768182)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 台湾 / 高等教育 |
研究実績の概要 |
新型コロナ感染症の収束時期が依然不透明なこと、今後もグローバル化が加速度的に進む環境下、新たなパンデミックリスクが発生する懸念が大きいこと等を踏まえ、海外現地調査を主軸にした令和2年度の研究計画の実行は極めて困難であり、大幅な計画変更を余儀なくされた。 そこで令和2年度(2020年度)には、第1に研究の基盤となる二次資料の再収集と読み込みを通じ、中華圏四地区の①各行政府の対応と動向②コロナ感染症が大学の教育への影響および問題点の解明など③大学生の行動・意識の変化の検証を図った。 第2には、研究成果の実績として、2020年度日本高等教育学会第23回大会(発表要旨掲載)において大学生側が大学に求める支援策を分析の焦点として事例発表をした。 この研究は、「多様化する学生のニーズに応えるために、とある地方国立大学(以下M大学)の学修データを利用し、大学生が求める学修支援に着目し、「大学教員に続けてほしいこと」と「自分が先生だったらこうしたいと思うこと」という自由回答の結果をテキスト分析し、大学の教育改善を進めていく際のヒントを探った。 特に、限られた予算・資源のもと、統計分析を駆使して効果的な取り組みを選択していくEvidence-Based Policy Makingの推進は、政府の骨太の方針にも掲げられ、今後も大学の資金運用においてますます重要性が増していくことが予想される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度内にかけて、中国、香港、マカオ各大学関係者へのインタビュー調査を予定していたが、新型コロナウイルスの感染症拡大を鑑み、自粛したため実施を延期した。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度には、今までの知見を踏まえて、感染症や海外渡航等の状況が許せば、中華圏4地区で「高等教育政策関係者」、「資金調達担当大学職員」、「大学のステークホルダー」への聞き取り調査を通じて本研究課題の考察を深めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度にかけて予定していた調査を、新型コロナウイルスの流行のために延期した。また、参加を予定していた海外学会も渡航困難のため、2020年度中に使用する予定だった旅費が次年度に繰り越された。予定していたインタビュー調査は、中華圏四地区の高等教育関係者が対象のため、今後の状況が許せば2021年度にインタビュー調査を行う予定である。
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