研究課題
若手研究
本研究では、米国の学生支援の質保証システムの制度的な特質と課題を明らかにした。具体的には、学生支援に関する質保証システムが、①学生支援に関する専門職団体らが中心となって展開する自発的かつ緩やかな活動、②地域別認証評価団体による認証評価における各機関の学生支援の取り組み等に関する評価、③専門分野別認証評価団体によるカウンセラー養成課程に対する評価、という3つのサブシステムによって構成されていることを描出した。そのうえで、各サブシステムが担う役割やそれぞれの特徴を解明した。
教育学
従来、学生支援に関する質保証を巡っては、学生支援に関する専門職団体の活動に焦点を当てる先行研究が多数を占めていた。それゆえ、認証評価に焦点化した本研究の成果によって、学生支援の質保証システムの全体像を描くことが可能となった。併せて、大学改革が進展し、学生支援の充実が必要とされるなかで、その質保証システムを設計する際に役立ちうる制度的知見を提供できた。