本研究は聴覚障害児が格助詞を理解し、正しく使うことができるようになるための学習教材の開発及び指導法の検討をすることを目的とした。音声情報を用いた教材よりも動作の方向性を示すアニメーション教材の方が有意に評価が高かった。アニメーション教材を継続して使用した事例では、自動詞・他動詞の違いによる助詞の選択の課題で誤答が減少した。デジタルコンテンツ教材としての良さについて、児童・生徒側からは学習が継続できた理由として、学習への取り掛かりやすさ、正誤のフィードバックの速さが挙げられた。指導者側からは、文法指導のねらいを継承していくための機能として期待されていることが分かった。
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