研究課題/領域番号 |
18K13220
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
丹治 敬之 岡山大学, 教育学研究科, 講師 (90727009)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 読み書き発達 / 就学前後 / 認知的規定因 / 家庭環境 / 教師の実態把握 |
研究実績の概要 |
2019年度は、前年度から実施している縦断研究の2年目の調査を実施した。前年度から転出や転校、調査時の欠席等の理由で、数名の研究協力辞退者が出たものの、概ね前年度と同数の子ども、保護者にご協力をいただいた。調査内容は、小学校1年生を対象にした、読み書きに関する課題と、それに関連すると考えられている認知課題の調査であった。本調査の分析はまだ進行中であるが、本研究の結果より、就学前後の子どもの読み書き成績と認知課題成績との関連や、就学前後の読み書き発達を明らかにする成果が見込まれる。例えば、就学後の子どもの読み書き成績を予測する就学前の課題成績とは何か、就学前後の子どもの読み書きはどのように発達するか、などを明らかにするような成果である。今後は、就学前後の読み書き発達を説明するモデルの作成を試みる予定である。 また本年度(2019年度)も、子どもの調査と並行して、前年度から継続して参加している子どもの保護者、1年生の学級担任の協力のもと調査を実施した。具体的には、家庭の読み書き環境、学校での子どもの様子に関する調査である。この調査結果についても、現在分析途中ではあるものの、子どもの読み書き成績の認知的規定因だけではなく、家庭環境との関連や、教員が把握する学校生活上の様子(教師の実態把握)との関連についても、明らかにしたいと考えている。 以上の調査を通じて、今後も就学前後の読み書き発達とそれを規定する認知的・環境的要因について明らかにしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画通りに、調査が進んでいると考えるため。
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今後の研究の推進方策 |
データ分析を進め、就学前後の子どもの読み書き発達モデルの作成を試みる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の研究計画より進展が見られたのが理由である。なお、使用計画は調査のデータ分析にかかる人件費、分析ソフト購入費などを予定している。
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