英語学習に関しては、第二言語習得という学問の中で、記憶や音韻符号化、メンタルレキシコンやチャンキングといった様々な視点から、学習方法について議論が蓄積されてきている。しかし、学習障害という視点はこれまであまり着目されておらず、特に小学生においては議論も乏しい。申請者は学習障害の専門家としての立場から、小学校英語学習について一般的な学習方法では定着しない児童がいるということを明らかにしようとしており、それを、個々の背景となる認知特性を絡めて評価や学習方法について科学的に検討していくという点は本研究の独創的な点であると考えられる。
|