研究課題
若手研究
聴覚障害を有する総合大学の学生に対して、入学時から卒業時まで四箇年にわたる縦断調査を行い、彼らのキャリア発達について表象を得ることができた。しかし、休学・退学等による調査対象者の減少や、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、今後は対象者一人ひとりを事例的に分析することを検討する。なお、本課題は前倒し採択を受けたため中途終了し、最終年の結果と総合的な分析結果は新規課題をもって報告する。
特別支援教育
聴覚障害者は、自身の障害に対する自己理解・自己吟味が不足することによって、早期離・転職の傾向にあることがいわれている。そのため、学生の時分よりさまざまな可能性に触れ、自らに適性のあること・ないこと、やりたいこと・やりたくないこと等を自主的に選択していく機会が求められている。しかしながら、上述した事象は周囲の者により経験的に語られている側面もあり、実証的研究をとおして、彼らの心理的発達を把握する。