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2023 年度 研究成果報告書

児童の様子から教師が限局性学習障害と病態の把握を可能とするための疾患概念の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18K13229
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

福井 美保  大阪医科薬科大学, 小児高次脳機能研究所, 非常勤講師 (70782241)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード限局性学習症 / 早産児 / 視覚情報処理能力
研究成果の概要

読字困難を認める極低出生体重児(VLBWI)では読字困難を認めるそれ以外(LBW/NBW)の児とくらべて、視覚性注意、目と手の協応、実行機能に関する項目での低下をみとめた。また、読字困難をみとめるVLBWIとLBW/NBW児のひらがな書字について検討した結果、VLBWIでは有意にひらがな書字の正答数が多かった。これらの結果から、VLBWIの読字の問題はLBW/NBWと異なる病態があると考えられる。また、WISC-Ⅳの「絵の抹消」課題は、手指の操作に関連する症状と相関することも分かった。

自由記述の分野

神経発達症

研究成果の学術的意義や社会的意義

早産児では、学校での学習場面で困難さをきたすことが指摘されている。しかし、正期産児での学習の困難さとは、特徴が異なると考えられている。本研究を通して、その違いの一部を確認することができた。また、既存の検査項目と症状の関連を確認することができたことは、早産児の学習場面での困難さに気づく一助となると考えられる。また、早産児の特徴として、目と手の協応の関連が示唆されたが、この力は書字活動にも影響があると考えらえる。今後は書字についても検討を重ねていくことで、早産児のQOLの向上に寄与できると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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