本研究は、副校長が管理職として成長する際に、校内の校長や他校の校長・副校長、教育委員会の指導主事等からどのような支援を受けているのか、その効果はどうなのか、実態を把握する調査を行い、副校長の効果的なメンタリング環境を明らかにすることである。そして、さらにそれらの知見を生かして、副校長を対象に研修の開発を行うことを目的としている。 2023年度は、これまで開発してきた副校長の研修をさらに改善し、データと理論による対話型副校長研修として、実践を行うことができた。副校長の成長にとって自身の経験とその振り返りが重要であるというこれまでの分析結果を踏まえ、経験学習について学び、自身の経験を振り返ることで、今後の管理職としてのキャリアを考えられるように研修の設計を行った。具体的には、学校のマネジメントに関する様々なデータや理論、そして、先輩管理職の経験談を聞きながら、ツールを用いて自身の分析をし、それらをもとに、参加した他の副校長と対話を行えるようにした。
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