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2019 年度 実施状況報告書

eラーニング専門家育成のための拡張型ティーチング・ポートフォリオの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K13246
研究機関サイバー大学

研究代表者

米山 あかね  サイバー大学, IT総合学部, 講師 (80724129)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードティーチング・ポートフォリオ / eラーニング / 高等教育 / 授業改善
研究実績の概要

本研究の目的は、eラーニング専門家の育成とeラーニングを提供する組織を強化するために、eラーニング専門家全体にティーチング・ポートフォリオ(以下TP)を拡張したシステムを構築し、その効果を検証することである。
TPは授業に関する振り返りを促す代表的な仕組みのひとつであるが、大学での導入は伸び悩んでおり、TPに記入を行う教員の負荷の高さが課題として挙げられている。対象者を教員だけではなくeラーニング専門家に拡張してTPを構築することを目的とした本研究においても、記入者の負荷を軽減させることは重要な課題である。フルオンライン大学においては学修管理システム等に蓄積された学修データをエビデンスとして参照することが可能であり、その学修データによって授業の実態を把握することができるが、これらのデータの収集と分析は、相当な負荷とデータ解析の専門的スキルを要する。この学修データを収集・分析し、記入者の授業への振り返りを促す「内省支援ツール」を開発することで、TPへの記入の負荷の軽減が見込まれる。
今年度は、TPの一部となる内省支援ツールの設計方針を定め、フルオンライン大学に務める専任教員および教学責任者にアンケートを実施し、その結果をまとめて必要要件案を作成した。その必要要件案に基づき内省支援ツールのプロトタイプを開発し、専任教員の協力のもと形成的評価(1対1評価)を行った。その結果、内省支援ツールとして見せ方に関して課題があり、授業改善のために注目すべき情報をどのように提示させるか継続して検討する必要があることが確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和元年度の研究代表者の所属する大学の学修管理システムの入れ替えにより、データの抽出方法や形成方法に変更が必要となり、全体の進捗に遅れが発生した。また、当初はTPシステム全体のプロトタイプの構築を進めていたが、TPシステムの中でも学修データの収集・分析に特化した内省支援ツールの作りこみが必要であることが研究を進める中で明らかとなり、内省支援ツールの構築を進めている段階である。内省支援ツールのプロトタイプを対象とした形成的評価としては、1対1評価と小集団評価、実地評価を予定しているが、現時点では1対1評価が完了している。

今後の研究の推進方策

内省支援ツールのプロトタイプの形成的評価として、令和二年度上期中に小集団評価、下期に実地評価を予定している。小集団評価の結果をもとに学会発表、実地評価の結果とこれまでの研究結果をとりまとめて学会誌への論文投稿を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

内省支援ツールのプロトタイプを小集団評価の結果をもとにブラッシュアップし、システムとして作りこんだツールを実地評価の対象とする計画である。小集団評価および実地評価に関しては謝礼の支払いを予定している。令和二年度は、これらの謝礼金、小集団評価の結果に関する学会発表費用、システム開発の費用が発生する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 学修データを活用した授業改善のための内省支援ツールの開発2020

    • 著者名/発表者名
      米山あかね
    • 学会等名
      日本教育工学会
  • [学会発表] 学修データを活用した授業改善のための内省支援ツールの設計2019

    • 著者名/発表者名
      米山あかね
    • 学会等名
      日本教育工学会

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公開日: 2021-01-27  

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