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2018 年度 実施状況報告書

健康社会を目指した保健教育システムの開発-パブリックヘルスの基準は日本から-

研究課題

研究課題/領域番号 18K13259
研究機関順天堂大学

研究代表者

関根 美和  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10398670)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード保健教育 / パブリックヘルス / 医学教育
研究実績の概要

国内外における医療系学生の公衆衛生学的意識及び知識の相違を検証するための調査項目を設定するにあたり、まずは国内の保健教育および米国における標準教育の比較をした。国内の保健教育は文部科学省検定済教科書小学3・4年保健(学研教育みらい、光文書院、大日本図書、東京書籍、文教社)、小学5・6年保健(学研教育みらい、光文書院、大日本図書、東京書籍、文教社)、中学校保健(大修館書店、大日本図書、東京書籍)、高等学校保健(大修館書店2種)の教育内容及び各教育指針、また米国では、日本のような教科書検定制度ではなくCDC(Centers for Disease Control and Prevention) により設定された標準保健教育(National Health Education Standards (NHES))として各学年に終了時に期待される知識および応用のゴールを設定したものを各州、さらには各コミュニティ、各教育機関により参考とする・しないを判断し教育の礎としているためNHESの各学年での教育の大項目との比較、今回は特にカリフォルニア州で推奨するカリキュラムとの比較を行った。ただし、6年生から12年生(中学高校)の間に保健教育が必須な教育機関はカリフォルニアでは67.6%(School Health Profiles 2016、CDC)であり、州内でも一律ではない。項目は①栄養と身体活動②成長、発達と性の健康③傷害の防止④飲酒、喫煙、薬物乱用⑤心の健康、社会的な健康⑥個人と地域の健康、とした。日本では小学3年生で性に関する事柄に触れるのに対してカリフォルニア州では小学5年生、また、飲酒、喫煙、薬物乱用に関する教育はカリフォルニア州では幼児教育から始まり恒常的に教育しているのに対して日本では小学5年生以降で教育が始まっている。これら各項目を基に、調査項目の設定を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査項目、質問項目の設定が現在進行中であり、おおむね予定通りです。

今後の研究の推進方策

調査項目、質問項目の設定したものを使用して申請者所属教育機関の医療系学生に対して予備調査として質問票調査を行い、因子分析、α係数による尺度の信頼性及び妥当性の検討を行う。それを基に正式な調査票を作成し、国内および米国をはじめとした国外の医療系学生への意識及び知識調査を行う。その後各国医療系学生の意識を予備知識の相違を基にグローバルコンセンサスの樹立を目指す。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
国際学会に参加を予定していたが、より正確で幅広い知見を収集するために参加を延期したため。
(使用計画)
今年度はこれまでに得られた知見を基に国際学会に参加する。

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公開日: 2019-12-27  

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