研究課題/領域番号 |
18K13259
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
関根 美和 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10398670)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 保健教育 / パブリックヘルス / 医学教育 |
研究実績の概要 |
本研究は国内外の国際社会の将来を担う学生、未来のPublic health information providerとなる医療系学生の専門知識以前の各種の社会医学的、公衆衛生学的教育の有無、意識及び知識の調査を基に、パブリックヘルス教育システムの開発、さらにはパブリックヘルススタンダードの日本発信を実現することを目指すものであるが、医療系学生・非医療系学生の公衆衛生・保健知識および意識の調査、さらに各国間での比較調査をおこなう。その後、調査の結果を基に医学生をはじめとした世界の将来を担う学生への世界基準となる保健教育法及びその評価法の開発を目指すが、まずは国内外における学生の保健・公衆衛生学的意識及び知識の相違を検証するために日本国内の教育要綱、教育指針、教科書からの教育内容およびCDC(Centers for Disease Control and Prevention) により設定された標準保健教育指針から重要事項および必須と考えられる保健知識を抽出し、日本国および米国共通の保健教育教育項目①栄養と身体活動②成長、発達と性の健康③傷害の防止④飲酒、喫煙、薬物乱用⑤心の健康、社会的な健康⑥個人と地域の健康、の中から特に重要と思われる①栄養と身体活動について、②飲酒、喫煙、薬物乱用について、③成長、発達と性の健康について、④個人と社会の健康・感染症、としてこれらの教育内容に対して知識項目を設定した。この各知識項目に対しての①知識の有無、②授業からの知識の取得、③知識の情報源、④知識の自己評価の10段階評価回答、の質問を設定した。Covid-19感染拡大を鑑み、自己記入式調査用紙の方式ではなく、オンラインによる質問調査形式として、これらの調査項目を現在医学部・医療看護学部・保健看護学部・国際教養学部・保健医療学部・スポーツ健康科学部の新入生に調査中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
予定していた新入生を対象としたアンケート調査がCovid-19の感染拡大により大幅に延期となったため。
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今後の研究の推進方策 |
申請者所属教育機関の学生に対して現在調査中であるが、その調査の結果より医療系学生とその他の学部の学生の知識及び意識の比較検討し、その後国外医療系学生の知識調査及び意識調査を行い、各国医療系学生/非医療系学生の意識および知識の相違を基にグローバルコンセンサスの樹立を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
Covid-19の感染拡大により予定の変更が重なったために予定通りに使用が出来なかったが、今後は現在回収中の調査をもとに解析を行い発表を行うにあたり、予定通りに研究費の使用をしていく計画である。
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