本研究は、健康リスク情報に対する自己防衛反応(例えば、自身に関連する健康リスク情報の信ぴょう性を過小評価する傾向)を低減し、情報の受容を高める手法として自己肯定化(自分にとって重要な自己価値の確認)に焦点をあて、より効果的な自己肯定化の手法について検討した。本研究では、スマートフォンの長時間使用や過度の飲酒に関する健康リスク情報に対して自己防衛反応が生じることが確認された。そして、それら健康リスク情報の受容を高めるために効果的な自己肯定化の手法として、自身の保持する対人的資源(家族や友人のソーシャルサポート)を確認することが有効である可能性が示唆された。
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