研究課題/領域番号 |
18K13289
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研究機関 | 熊本高等専門学校 |
研究代表者 |
大木 真 熊本高等専門学校, 電子情報システム工学系TEグループ, 准教授 (10624562)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | エゴグラム / 集団エゴグラム / 集団意思決定ストレス法 / ビジネスシミュレーションゲーム / ファジィ重回帰分析 / 集団作業分析 |
研究実績の概要 |
本研究の計画は単純である。「実験をする」「結果を分析する」この2つに集約される。実験はより多くの被験者に参加してもらうことで、集団の性格を調査するためのデータ精度向上につながり、分析方法は精査することで「集団の性格データ(集団エゴグラム)」と「実際の振る舞い」との関係をより深く分析できる。これら2つそれぞれについて2019年度の実績を以下に示す。 研究実施計画では2年目である2019年度は、昨年度に改善した実験方法を主に実施した。そのため77名(19集団)の被験者に対して実験を実施しデータの収集を行うことができた。悪い数字ではないが、100名程度を考えていたためやや少ないと考えている。理由は明確で、3月に実施を予定していた実験(32名8集団)が新型コロナウィルスの影響により実施できなかったためである。「集団の分析」であるため、どうしても大人数が集まる必要がある。今後、どのように実施していくべきか新たに検討していく。 分析については初年度から前倒しで実施していたこともあり、新たな成果を出すことができている。研究成果については外部発表を3件(国際会議)実施した。今回の成果としては、集団エゴグラムにより表される性格と、実際の集団の「単純作業における振る舞い」について新たな結果を得た。この他にもいくつか集団エゴグラムと性格(振る舞い)について強い相関を得る結果となった。 以上より、現状での研究進捗状況は「ほぼ予定通り」(気持ち遅れている程度)といえる。ただし、新型コロナウィルスの影響により、実験を実施できる目途が立っておらず、今後は進みが鈍化することが予測される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【研究実績の概要】に記述のとおり、本研究で実施することは「調査実験の実施」と「データの分析」の2つに集約される。それぞれについて「調査実験が僅かに遅れ」、「データ分析は順調」という状況であり、研究全体としてみると、現状では進捗はほぼ予定通りといえる。しかしながら、新型コロナウィルスの影響により、実験を実施できる目途が立っておらず、今後は進みが鈍化することが予測される。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間3年目となる2020年度では、実験の実施方法を再検討する必要がある。もしくは、感染症が収束するまでは調査実験以外について進める。どちらを実施していくにしても、現状で「こうすれば上手く実施できる」という対応策を、ここに無責任に入力することはできない。新たな社会状況を鑑みつつ検討と改善を繰り返しながら研究遂行していく予定である。
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