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2022 年度 実績報告書

組織的活動を行う集団の性格特性数値化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K13289
研究機関熊本高等専門学校

研究代表者

大木 真  熊本高等専門学校, 電子情報システム工学系TEグループ, 准教授 (10624562)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード集団エゴグラム / エゴグラム / 社会心理学 / ファジィ重回帰分析 / 集団分析
研究実績の概要

本研究の目的は,人の集団の特徴(性格)を数値表現する方法を確立することである.成果として次の2 点を得た.(1)“集団エゴグラムの導出方法の確立”,(2)“導出された集団エゴグラムを個人のエゴグラムと同じように解釈し利用することができることの確認”.集団エゴグラムとは集団の性格を数値表現する方法であり,本研究では「エゴグラム」と「集団意思決定ストレス法(以下,ストレス法)」の2 つの手法を組み合わせることで実現した.「エゴグラム」は個人の性格分析に用いられる方法で,「ストレス法」は集団意思決定支援手法の一種である.
チームスポーツ研究の分野では,各個人のエゴグラムを算術平均することで集団のエゴグラムを導出している研究が存在する.しかしながら,エゴグラムは5 つの指標が作り出すグラフの概形が重要な意味を持っており,全体的な大きさに差のある他者のエゴグラムとの単純な算術平均は適切ではない.グラフの概形を崩さずに,大きさを揃えて比較できるようにする方法が必要である.
ストレス法を数学的にみると,“各個人のエゴグラムの意味(概形)を保ったまま,全員のエゴグラムのスケールを揃えてから平均をとる”ことができる.つまり,数学的には矛盾なく他者との合理的なエゴグラムを導出できる.
これらを用いて集団の性格を数値表現する「集団エゴグラム」を新規に提案した.さらに導出した集団エゴグラムが,心理学的に本当にその集団の性格を表しているかどうかについて確認するための評価実験を行った.評価項目は「リスク志向性」「チーム指向性」「時間遵守傾向」「調和傾向」の4 項目とし、結果として評価項目全てにおいて集団エゴグラムの有用性を確認した.
以上について、2022年度中に国際会議および学術論文にて報告済みである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] The Group Egogram: The Method of Numeric Expression for Group’s Character in Discussions2023

    • 著者名/発表者名
      OHKI Makoto、IRIGUCHI Junta、MATSUKI Hiroto
    • 雑誌名

      Journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics

      巻: 35 ページ: 633~644

    • DOI

      10.3156/jsoft.35.1_633

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Proposal of the Group Egogram for Group Discussion2022

    • 著者名/発表者名
      OHKI Makoto
    • 学会等名
      SCIS-ISIS 2022 : Joint 12th International Conference on Soft Computing and Intelligent Systems and 23rd International Symposium on Advanced Intelligent
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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