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2019 年度 実施状況報告書

日本におけるストレンジ・シチュエーション法の妥当性の検証と日本版の作成

研究課題

研究課題/領域番号 18K13297
研究機関広島大学

研究代表者

梅村 比丘  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (80805325)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードアタッチメント / 愛着 / ストレンジ・シチュエーション法 / アタッチメント・Qソート
研究実績の概要

Strange Situation Procedure(以下SSP)は,幼児が母親との関わりの中でストレスを沈静し安心して外界へ探索しているかという「アタッチメントの安定性」 を評価する方法である。SSPは世界中で標準的に使用され,幼児のメンタルヘルス発達の理解に大きく貢献してきた。しかし,日本の幼児のアタッチメント安定 性の分類の割合は,欧米の幼児の分類の割合とは異なる先行研究の結果が示された。本研究の目的は,(1)日本でまだ検証されていない2つのSSPの妥当性(『予 測的妥当性』と『生態学的妥当性』)について検証することで問題点を明確にし,(2)日本の幼児のアタッチメント安定性を現状のSSPよりも正確に評定できる日本版の作成を行うことである。
2019年度は,2018年から引き続きSSPや家庭場面の観察を実施するための研究協力者のトレーニングを行った。また,予定していた25ケースよりも多い,55ケースに調査を行った。2018年度に実施したケースと合計して,80ケースからデータを収集できた。
また,9月には,日本心理学会第83回大会において,シンポジウムを企画し,30ケースのデータを話題提供者として発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

2019年度は,2018年から引き続きSSPや家庭場面の観察を実施するための研究協力者のトレーニングを行った。また,予定していた25ケースよりも多い,55ケースに調査を行った。2018年度に実施したケースと合計して,80ケースからデータを収集できた。
また,9月には,日本心理学会第83回大会において,シンポジウムを企画し,30ケースのデータを話題提供者として発表した。

今後の研究の推進方策

今後は,データのコーディングを80ケース分終わらせることである。また,新型コロナウイルスの様子をみながら,データ収集を続けるか判断し,続ける場合はもう20ケースの実施を予定する。もし続けない場合は,80ケースでデータ収集を終了とし,データ分析を行い,論文執筆を開始する。

次年度使用額が生じた理由

今年度行う予定だったデータ収集とデータ管理を次年度に行うことにしたため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本の社会文化的環境における親子のアタッチメントの特徴2019

    • 著者名/発表者名
      梅村比丘・大久保圭介・桂田恵美子・田附紘平
    • 学会等名
      日本心理学会第83回大会

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公開日: 2021-01-27  

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