Strange Situation Procedure(以下SSP)は,幼児が母親との関わりの中でストレスを沈静し安心して外界へ探索しているかという「アタッチメントの安定性」を,実験室で評価する方法である。SSPはアメリカで開発され,現在世界中で標準的に使用され,幼児のメンタルヘルス発達の理解に大きく貢献してきた。本研究は,日本でのSSPの妥当性を検証した。SSPで測定されたアタッチメントの安定性は,幼児のメンタルヘルスを予測することができた場合もあったが,家庭場面の行動との相関は示されなかった。
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