研究課題/領域番号 |
18K13301
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研究機関 | 跡見学園女子大学 |
研究代表者 |
前場 康介 跡見学園女子大学, 心理学部, 講師 (50805067)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 進路選択 / セルフ・エフィカシー / 尺度開発 / 介入プログラム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、大学生の進路選択セルフ・エフィカシーに影響を及ぼす4つの情報源を測定する尺度を開発し、その測定に基づいた新たな介入プログラムを開発することである。 2018年度は、「グループインタビューにより、大学生の進路選択SEにおける情報源の具体的な内容を抽出すること」を計画し、研究を進行した。研究倫理審査委員会にて承認を得た後、現在まで3グループ、計21名を対象としてインタビューを完了している。なお、残り1グループについても、次年度の早い段階にて実施が可能となる見通しである。 これらのグループインタビューより得られたデータに基づき、それぞれの情報源を代表すると思われる内容を編集し、尺度項目の原案を作成中である。これらの尺度原案についても、次年度早期にセルフ・エフィカシー研究に精通した大学教員3名で検討を行う準備ができている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1グループ分のインタビューを行うことが今年度内に不可能であったが、次年度すぐに実施できる見通してあるため、概ね計画通りに進捗しているといえる。また、データの編集・分析および次年度に向けた準備も順調に経過している。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、グループインタビューより得られた内容に基づく尺度の原項目を整理し、セルフ・エフィカシー研究に精通した大学教員3名にて各項目の精緻化を図る。その後、複数大学に質問紙調査を依頼し、600名を目標としてデータを収集する。最後に、得られたデータを統計解析し、大学生の進路選択セルフ・エフィカシー情報源尺度を作成する。 2020年度は、2019年度に作成した尺度を用いて新たな介入プログラムの開発を行う。具体的には、各対象者に最適な情報源の組合せをテイラリングし、それに基づいた介入内容を提供する。本プログラムの効果については、ウェイティングリスト・コントロール・デザインを採用したうえで検証を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度に予定していたグループインタビューの実施が1グループ不可能となったため、その謝礼を次年度に使用予定である。
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