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2020 年度 実施状況報告書

子どもへの聴き取りで用いる補助物(人形)の特徴が報告内容に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K13310
研究機関立命館大学

研究代表者

上宮 愛  立命館大学, 総合心理学部, 助教 (50555232)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードアナトミカル・ドール / 子どもの証言 / 司法面接 / 再現 / エピソード記憶 / 性的虐待
研究実績の概要

本研究では,子どもの性被害・性的虐待における被害内容の聴き取りにおいて,アナトミカル・ドール(anatomical doll;以下,ADとする)と呼ばれる人形を 用いることの効果についての検討を進めている。体験した出来事の内容についての聴き取りにおいて,ADを用いることの問題は,大きく分けて2つあると考えられる。1つ目は,人形側の要因であり,もう一つは,報告する側の(子ども,言葉での報告に難しさがある人々など)の要因である。2020年度は,一部研究の計画を見直し,子ども側の要因を測定するための,実験で使用する道具の作成を終えた。また,昨年度の課題であった,実験者の確保と,参加者(フィールド)の選定を終え,データ収集がすぐにでも実施できる状況である。しかし,新型コロナウィルス蔓延の影響により,データ収集をはじめ,研究を計画的に進めることができず,研究の進行状況は大幅に遅れている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルスの蔓延により,子どもを対象とした対面での個別実験を実施するのが難しい状況にあった。オンラインでのデータ収集についても検討を行なったが,すぐに実施できる状況にはなかった。

今後の研究の推進方策

2021年度は,以下の4点を進める。
1.執筆を進めているレビュー論文の論文投稿を行う
2.研究1の子どもを対象とした個別実験のデータ収集を進める。
3.既存のデータを使用し,研究2の実務家を対象としたデータ収集をオンラインで実施する。

次年度使用額が生じた理由

研究1についてのデータ収集が遅れているため,参加者謝金,また,実験実施に関わる実験者の雇用のための費用が未使用である。実験のための準備が整った ため,次年度,速やかに実験の実施を進める。さらに,米国の被害児童への聴取においてアナトミカル・ドールを使用する面接技法習得のためのトレーニング・ プログラムを視察する予定であったが,新型コロナウィルスの蔓延により海外出張が難しい状況にあった。

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公開日: 2021-12-27  

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