研究課題/領域番号 |
18K13324
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
松下 正輝 甲南女子大学, 人間科学部, 講師 (30615935)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 取り繕い反応 / アルツハイマー病 / 症候学 / 軽度認知機能障害 / 神経心理検査 / 認知症 |
研究実績の概要 |
認知症の方においては、記憶障害をはじめとする認知機能障害により社会生活上様々な困難が生じているにもかかわらず、置かれた状況や相手の話に合わせて忘れたことを覚えているかのように振る舞う態度がしばしばみられます。このようなコミュニケーションの有りようは「取り繕い反応」と呼ばれており、認知症の治療やケアを提供する専門職においては、認知症の初期段階の特徴的なサインとみなされています。 本研究では実証的なデータに基づき取り繕い反応に関連する要因や神経基盤について分析し、検討を行うことを通して、認知症予防や早期発見に役立てることを目指しています。 今年度は新型コロナウイルス感染症などの影響もありデータの収集が進まないこともあったが、研究論文として成果をまとめるために、データ解析と学会発表の準備を継続します。 これまでの計画に加え、特に軽度認知機能障害や初診時の認知機能、行動心理症状と取り繕い反応の関連を縦断的に検討を行う予定です。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により県境を越えた移動やデータを収集する医療機関への立ち入りが制限されたため、データ収集と解析に遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
研究論文を発表するためにデータ収集と統計解析を継続する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、研究活動が大幅に制限されたため、計画通りに研究を遂行することができなかった。
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