| 研究課題/領域番号 |
18K13341
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| 研究機関 | 千葉大学 |
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研究代表者 |
西中 宏吏 千葉大学, 社会精神保健教育研究センター, 特任研究員 (30568788)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | リスクマネジメント / リスクアセスメント / 出所受刑者 / 更生保護施設 |
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| 研究実績の概要 |
我が国の暴力事犯者の刑事施設再入率は低いとはいえない。再犯防止のためには、暴力のリスクアセスメントおよびリスクマネジメントが要である。しかし、本邦に おいて刑事施設内および社会内での処遇において、これらが定着しているとは言い難い。リスクアセスメントおよびリスクマネジメントが適切に行われるためには、 信頼性と妥当性を備えたリスクアセスメントツールが求められる。 本研究課題ではリスクアセスメントツールを用いて、リスク要因・保護要因を評価 し、これらツールの信頼性および妥当性を示すために更生保護施設入所者(出所受刑者)を対象として調査を行なっている。現在までに、2つ の更生保護施設において29名にインタビューを実施し、そのうち24名に2回目のインタビューを終えた(5名はリタイアした)。ここまでの経過において、リス クアセスメントツールの評価者間信頼性について検討し、報告を行なった。また、更生保護施設入所期間中の保護要因の動的要因が変化することを確かめた。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、調査対象者と対面でのインタビューにより実施される。そのため、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、調査を中断せざるを得なかった。
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| 今後の研究の推進方策 |
感染症対策を行なった上で、これまでに行なった更生保護施設での調査を再開する。インタビューから得られた情報に基づき、リスクアセスメント・ツールを用いてリスク要因および保護要因を評価する。研究参加者が35名に達したところで、再犯および問題行動の予測妥当性と評価者間信頼性を求める。また、更生保護施設利用中にリスク要因および保護要因がどの程度変化するのかを確認する。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、国内外における学会発表の現地開催が中止されオンライン開催となったことで旅費としての支出がなかった。また、研究協力施設への調査が困難となったことから、移動にかかる旅費としての支出がなかった。新型コロナウィルス感染拡大の影響は研究の進捗にも障害となり、論文執筆にいたらず、投稿料その他の支出がなかった。これらの状況により、当該助成金が生じた。 2022年度は中止していた調査を再開する予定であるので、研究協力施設への移動に係る旅費や、論文執筆・投稿に係る費用に使用する。
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