研究課題/領域番号 |
18K13342
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研究機関 | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
研究代表者 |
菅沼 慎一郎 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 准教授 (60756451)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 日本的心性 / ストレス対処 |
研究実績の概要 |
今年度は、新型コロナウイルス感染の状況を見つつ、情報収集と研究計画の精査・修正、〈諦め〉概念の検討に努めた。本研究では一般的にはネガティブなものとして忌避されることが多い〈諦め〉という心理現象について、その建設的な側面に着目し、検討を行っている。〈諦め〉概念について改めて検討した結果、〈諦め〉が適応的な否かはその結果において判断され、諦めた時点では明確ではない。その〈諦め〉を適応的なものにしていくために本人の当事者性と主体的選択が重要であると結論付けた。種々の〈諦め〉、またそれらがどのように受け止められるかは文化的な影響を受けることが想定されており、近年第3世代の認知行動療法において注目されているアクセプタンスも日本語では〈諦め〉と表現されるものを含んでいる。本研究は日本的な心のあり方に即した〈諦め〉及びその支援への貢献という点で意義深い。 なお、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響、申請者のその他の業務の多忙、子の養育等の影響もあり、十分な研究活動の実施が困難であったため、補助事業期間の延長を行うこととした。また、新型コロナウイルスの蔓延がしばらく続くことが予想されるため、予定していた日本的アクセプタンスとしての〈諦め〉に関する対面での実験を断念し、日本的アクセプタンスとしての〈諦め〉とストレス対処に関するインターネット上での調査を計画した。複数回の調査を予定しているため、実施は来年度に持ち越すこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、当初計画していた対面での実験の実施が困難であったため。また今年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響に加え、申請者のその他の業務の多忙、子の養育等の影響もあり、十分な研究活動の実施が困難であったため。
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今後の研究の推進方策 |
補助事業期間を延長し、日本的アクセプタンスとしての〈諦め〉とストレス対処に関するインターネット上での調査を計画した。複数回の調査を予定しているため、実施は来年度に持ち越すこととした。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大の影響に加え、申請者のその他の業務の多忙、子の養育等の影響もあり、十分な研究活動の実施が困難であったため。日本的アクセプタンスとしての〈諦め〉とストレス対処に関するインターネット上での調査を実施する予定である。
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