本研究では、不眠症の病態の解明と心理療法の有効性を検証するために、さまざまな年齢層を対象に研究を実施した。①大学生を対象とした研究では、不眠が早期適応的スキーマと関連することを明らかにした。②就学前幼児を抱える養育者を対象とした研究では、子どもの睡眠は養育者の不眠は関連しない一方、養育者の抑うつや日中の眠気と関連することを明らかにした。③夜型の問題に対して心理療法の一つである認知行動療法が有効であるか検討した研究では、認知行動療法実施後に起床時刻と就寝時刻が早くなり、入眠までに要する時間が改善されたことが確認された。
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