研究課題/領域番号 |
18K13360
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
越川 陽介 関西医科大学, 医学部, 研究員 (70807156)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | フォーカシング / QOL / うつ病 / フォーカシング的態度 |
研究実績の概要 |
2020年度の実績は以下の通りである。2018年度に引き続き研究協力者のリクルートを行なった。健常者およびうつ病患者のエントリーに関して、健常者は前年度と変わらず57名のままであった。うつ病患者に関しては前年度までの21名から14名新規エントリーが完了し合計35名まで増加した。登録率は全体で77%に達している状況である。精神疾患患者におけるフォーカシングに関するデータの集積は、その機会が多くないことからこれまで十分にされてこなかったため、今回のうつ病患者のデータの増加は、今後の精神科医療におけるフォーカシングの援用の一助になると思われる。 また、収集した質問紙などのデータ化に関しても収集したデータのうち9割程度入力業務が完了している。また、音声データの逐語録化にも着手し2割程度完了した。 得られた結果の発信に関しては、うつ病患者のデータが増加したことから中間解析としてフォーカシング的態度に関する尺度(FMS)の得点に関して健常者と比較したデータをシンポジウムの発表の中で発表した。健常者とうつ病患者におけるフォーカシング的態度の違いについては概ね仮説通りであったことが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の進歩状況がやや遅れている原因は、新型コロナウイルス感染症の蔓延が理由としてあげられる。感染への対策のため受診間隔が延びるなどの対策が現場として行われており、その結果として対象者への研究協力依頼の機会が減じてしまった。このため想定していたペースで症例をエントリーすることが難しく想定よりも進捗が遅れてしまっている。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力依頼の機会が減じたことに対しては、研究課題の年度を1年延長し、対応する。 次年度も引き続きうつ病患者のエントリー増加に注力する予定である。 また、迅速な結果の発信のため、資料のデータ化についても引き続き継続し発表や論文化のために準備を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い研究協力者のリクルートに遅延が生じ、それに伴い必要だった謝金などの支払いが想定よりも少なかったため。また、同様に旅費や人件費の執行が行えず、繰り越す必要が出たため。次年度は本年度に引き続き、音声データの逐語録化や学会参加などの旅費に使用できたらと考える。
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