研究課題/領域番号 |
18K13362
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
川島 義高 明治大学, 文学部, 専任講師 (20647416)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | パイロット試験 / プログラム開発 / 専門職連携教育 / 学生 / 心理職 |
研究実績の概要 |
令和2年度の目的は、前年度に行った心理職養成課程の学生を含む医療専門職を志す学生で構成された1日完結型の専門職連携教育(IPE)プログラムの受講者29名に対して、IPEプログラム受講後3か月時点でのフォローアップ調査を実施し、IPEプログラムの安全性および有効性の持続性を検討することであった。フォローアップ調査では、前年度の受講前後比較調査で使用したReadiness for Interprofessional Learning Scale(RIPLS)、Attitudes toward Health Care Teams Scale(AHCTS)など合計5つの評価尺度を用いた。質問紙は前年度の受講時に事前配布し、受講後3か月時点で郵送により回収をした。そして、計28名から有効回答を得た(回収率97%)。当該28名の所属の内訳は、計6大学5専攻(心理学専攻10名、医学科9名、薬学科4名、看護学科3名、社会福祉学科2名)であり、平均年齢は23.36歳であった。受講前(Baseline)と3か月時点の各尺度得点の変化を検討した結果、3か月時点においても、より好ましい態度が維持されていることが確認された。また、心理学専攻に在籍する受講者のデータのみを用いたサブグループ解析を行った結果、同様の傾向が確認された。 加えて、令和2年度の二つ目の目的は、本研究で開発した1日完結型のIPEプログラムの有効性をランダム化比較試験により検証することであった。研究対象者の適格基準は、①心理学専攻、医学科、看護学科、薬学科、社会福祉学科のいずれかに在籍する学生、②将来、医療現場で働くことを希望している学生、③当該IPEプログラムを全て受講可能な学生、とした。IPEプログラムの教材は前年度に抽出された課題点を改訂したものを準備した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年度においては、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、対面型で行う本IPEプログラムを安全に実施できる環境を整えることができず、研究対象者の募集を行うことができなかった。このような状況を鑑み、今年度は次年度に向けて感染状況に左右されないオンラインによるリモートIPEプログラムの開発へ方向転換することを検討した。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画では、本研究で開発した1日完結型のIPEプログラムの安全性と有効性を最終年度にランダム化比較試験により検証する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、同プログラムを対面型で実施することは今後も困難な可能性がある。そのため、今後のランダム化比較試験につなげるために、次年度は当該IPEプログラムをオンラインによるリモートIPEプログラムへ転換することを試みる。具体的には、プログラムの進行方法、各種教材、講師・ファシリテーターマニュアルなどをリモート用に改変し、リモートIPEプログラムを実施する。そして、前年度に行った対面型IPEプログラムの結果とリモートIPEプログラムの結果を比較することでリモートIPEプログラムの安全性と有効性の検討を行う予定である。本研究は、ニューノーマルに対応した新たな教育方法を探索する研究となる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度においては、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、当初予定していた試験を実施することができなかったが、次年度に研究計画を変更して試験を実施することとした。そのため、次年度使用額が生じた。
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