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2020 年度 研究成果報告書

情動表出としての雄マウス超音波発声を制御する分子神経基盤

研究課題

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研究課題/領域番号 18K13371
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10040:実験心理学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

菅野 康太  鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (80722470)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード音声コミュニケーション / 超音波発声 / マウス
研究成果の概要

マウスの音声コミュニケーションは、病態モデルの遺伝子改変マウスなどでも解析がなされ、近年注目されている。それにも関わらず、神経メカニズムが不明であるどころか、各発声内容に含まれる「意味」も不明瞭なまま用いられてきた。本研究では、雄マウスの超音波求愛発声が、強い情動表出として生じていることを示した。また、超音波発声は、社会的文脈によって変動するもので、単に新規の環境や個体への興味や注意として表出されるものではないことも示した。さらに、超音波発声を高精度に解析するプログラムを開発し、発声時にリアルタイムで神経活動の解析をする実験系を構築するなど、齧歯類超音波発声の実験・解析技術が確立された。

自由記述の分野

齧歯類社会行動、音声コミュニケーション、行動神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

マウス超音波発声の発声内容に含まれる「意味」が不明瞭なまま研究に用いられてきたことは、上述の通りである。本研究、もしくは申請者は、これまでに一貫して発声とその内容が示す生物学的意義を研究してきた。このことにより、各病態モデルマウスにおいて、齧歯類超音波発声がどのようなモデルとして有用であるか、議論が可能になっていくと期待している。さらに、高精度な実験・解析手法が蓄積されたことにより、動物実験心理学や神経科学分野の研究者に広く技術を提供することにもつながる。また、本研究は、感情表現にも繋がる情動の表出とそのメカニズムを探るもので、そのような基礎研究の進展に貢献する意義を持つ。

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公開日: 2022-01-27  

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