本研究では、GL_2上のAsai表現に関する局所因子のGalois側と保型側の一致性を再考し、Asai表現に付随する局所因子についてGL_2の場合に明示計算を行い、保型側とGalois側の一致を証明し、その成果を学術誌に投稿し、受理された。これを一般のGL_nに関する一般化を試みた。 さらに、コロナ禍の影響を受けつつも、市野池田予想を用いたユニタリ群上の保型表現における肥田p進族の構成やintegralityを考慮したp進L関数の構成の一般化について新しい方針を立てた。GL_2の具体的な群の形に依存しない一般的な代数群に内在する構造を用いて、既存の構成方法を再構成することを試みた。
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