デルピノ先生・ムッソ先生らのグループが開発した理論の拡張・精密化を行うことで、未開拓であったエネルギー臨界型方程式の解析に成功した。本課題の特色は、接合漸近展開法と呼ばれる手法を基盤にすることで、熱方程式の解の様子をより見通し良く捉える点にある。また摂動型方程式の解析を通して、二つの解の接続可能性に関する問題を提案したが、これは複雑な現象がスケールを変えて見ることで、幾つかの単純な現象に分解されることを意味している。このような現象がいつ起こるのかといった疑問にはまだまだ答えられていないが、そのような方向性の研究にも今後つながっていくと考えている。
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