量子計算機を、外部から操作可能な量子系と見なす場合、元から存在するダイナミクスを目的とする時間発展に変更する必要が生じる。また、元のダイナミクスにたいして完全なる知識を所持しない状況でダイナミクスを変更する場合や、ダイナミクスごとに操作方法を変更するコストを削減したい場合に存在する課題を解決する必要があるが、我々の研究成果はそのような状況下において、変更対象となる元のダイナミクスがユニタリ時間発展として見做せる場合(多くの量子計算機に応用が検討されている量子系においては妥当な仮定である)において、元のダイナミクスを複数回利用するという新しい観点より量子アルゴリズムを研究した。
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