研究課題
若手研究
光周波数の分周の技術を土台として5本の高調波光(1w-5w)を生成し、それらの位相振幅関係を自在に操作することで、125THzの非常に高い繰り返しレートを持った多様な光波形、sineパルス列, cosineパルス列, のこぎり波を連続的に生成した。さらに、実際に光波形を測定してターゲット光波形の再現性や光波形の安定性を評価し、十分に実用可能な性能を達成していることを確かめた。
量子エレクトロニクス
光周波数分周を用いて生成した光は、周波数領域ではその単一周波数性と広帯域性から広帯域に広がる単一周波数レーザー群として、時間領域ではその高い繰り返し性から超高速通信や超高速光演算などに応用が期待される。また、光周波数分周によって生成した光は絶対位相を含めて安定であることから、強度波形だけでなく振幅波形(光電場・磁場)を含めて任意の光波を生成することが可能である。この特徴を用いることで、電場・磁場に敏感な現象(例えば物質中の荷電粒子運動など)を自在に連続的に制御することが可能となる。