本研究は、Λハイパー核弱崩壊過程の測定を目指した研究である。特にこれまで行われてきた実験手法ではアプローチが困難であったハイパー三重水素核やハイパー四重水素核の崩壊を精密に測定できれば、ハイパー核研究を大いに進展させることができる。 本研究では、ガンマ線を用いるという新しいハイパー核生成手法を取り入れることで、ハイパー四重水素核の寿命、崩壊過程を測定することを目指した。本研究を通して、ハイパー核同定に必要なK+中間子識別用TOF検出器および崩壊測定に必要な高時間分解能検出器の製作を行い、ガンマ線を用いたハイパー核生成、崩壊寿命測定実験の土台を構築することができた。
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